とくに必要としないKamlan 50mmF1.1を買ってすぐ返品した件
最近もちださないX-T2ですが、少し新鮮な気分を出そうととくに必要としないKamlan 50mmF1.1を買ってみました。
台湾のレンズメーカーであるKamLan Optical(瑪暢光電有限公司)が深圳工場で生産させているレンズのようです。
小型軽量でX-T2に似合いそうなのでアマゾンで注文しました。
結論からいうと、一日試写した結果返品しました。
光学性能があまりにも低すぎるからです。
絞り開放値F1.1の数値に惹かれたのですが、これがとんだくわせもの。
APS-Cでは75㎜F1.6相当のボケ量です。
しかし明るさはあくまでF1.1なのでシャッター速度は4000-8000/1を多用しました。NDフィルターが必要です。
上の写真のように暗部ではこの明るさが強みです。
でもピント合わせが難儀な事。
当初は被写界深度が浅いのでしょうがないと思い、拡大機能を使ってもまったく合焦が確認できないEVFをすててモニターのライヴヴューでしかも拡大機能を使ってなんとかピン合わせができました。
と思ったのですがしかし帰宅してPC画面でみると合焦したはずの部分がまったくシャープではありません。
こうしてブログ記事に貼りつけたかぎりではOKですが、PC画面の拡大ではまったく駄目です。
絞りをF2にして少しシャープになるのですが、F5.6に絞ってやっと納得できるシャープさになります。
これではせっかくF1.1の開放絞り値が泣くというものです。
小型軽量でX-T2に装着したときにバランスもよく期待したのですがまったく失望しました。
これも記事上ではわかりにくいのですが、わたし的はどうにも許しがたい性能です。
とはいえ、もしこれが購入価格の半値くらいだったらお遊び用のおもちゃとして手元に残していいなとは思いました。
しかし150ユーロは高すぎですね。
ドイツ・アマゾンのレヴューにも以下のようなシーンを撮影するにはフテキセツとありました。
●風景写真
●スナップ
●スポーツ、子供、野鳥などの動きもの
●逆光
●明るい背景のポートレート
つまりほとんどのシーンに向いてないという皮肉ですかね凹凸(^^♪
唯一ボケ写真ならOKということでしょうが、シャープさが一点もないボケ写真はわたしはすべてボツにしますからやはり駄目でしょう。
また、
●PCで100%拡大して見る人
●せっかちな人
●写真にシャープさを求める人
にも合わないと書いています。
この四つ星レヴューを書いたThomas Wyschkonyという方ご本人は写真の勉強になるので使用しているとのこと、しかしわたし的にはとても使用し続ける気持ちにはなれませんでした。
50㎜F1.1の有効口径は45,4545ですから、手持ちの大口径二本と比較してみると
50mmF1.2 Canon L39>>41,6666
55mmF1.2 Ai Nikkor>>>45,8333
ですから、ボケ写真ならとくにKamlan 50mmF1.1をキープする必要はないと結論を出しました。
このレンズ、大口径で小型軽量と二兎を追ったため光学性能が犠牲になったようです。
まろやかなボケはCanon 50mmF1.2L39が上手だし、Ai Nikkor 55mmF1.2の開放絞りから合焦点はキレキレにシャープ、にはまったく及びません。
光学性能を追求するとレンズは重くなる、このセオリーを身に沁みて感じた一件となりました。
by amselstillalive
| 2019-02-18 04:48
| 機材
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