アムゼルの個人的撮影生活とその結果報告および若干の意見など

タグ:XF27mmF2.8 ( 6 ) タグの人気記事

X-T2、ACROSを検証する

X-Pro2から採用され X-T2にも当然のことながら搭載されたフィルムシュミレーションのACROSである。

これこそが、価格が落ちしかも目下300ユーロのキャッシュバックセール中のX-T1ではなく

X-T2を選択した理由のひとつなのであった。

当初あまり腑に落ちなかったその効果ゆえ再度検証してみた。


Winter Sky


コントラストはシャドートーンを-2として下げているが

それでもかなりハイコンなのがわかる。

暗部が締まるのは前回でも感じたが、雲のグレートーンがなかなか善哉♪


Winter Sky 4


ちなみに、以上二枚はレンズにプラナー50㎜F1.4ZSをアダプター経由装着している。

絞りはF5.6でシャッター速度はオートである。

次にXF27㎜はどうか試写してみた。

見た目は廉っぽく絞りリングもないパンケーキではあるが

その描写は侮れないことはすでに承知している。


3:17PM


これはもっとシャドートーンを上げた方がよかったかなあ、と思われるが

冬には得難い光蜥蜴をよく捉えてくれた。

何より軽いレンズゆえ持ち運びのストレスはないので助かる。

このあたりD610を手放した理由であったがX-T2とのコラボのよさに安心した。

絞りはカメラ側のダイヤル操作が面倒なのでF2.8の開放で通した。


don´t look back


小型軽量の機材はスナップには重宝する、という当たり前のセオリーをあたらめて確認する。

この最後の一枚は愚息の顔に光があたった瞬間が偶然捉えられているが

AFがきちんと仕事をして手前のチャリではなく顔にピンを合わせてくれた♪

ACROSの効果にはそれほど感動しないのは、この程度なら

普通のモノクロでもRAW現像で何とかなるということ

すでに書いた。

しかもJPEG+RAW記録で結局はJPEG撮り出しではなくRAW現像で少し手を加える

これではX-T1でよかったのではないか、という不都合な疑問が

沸々としてくるのであった。










[PR]
by amselstillalive | 2016-11-27 06:39 | 機材 | Comments(2)

X-M1回顧

もっかX-T10ばかりをもちだすので他の機材の出番がない。

2年半メインだったD610は、APS-Cでは不足するボケ味を楽しむためにキープするつもりだが、

X-M1をどうしようか、その判断の基礎とするために若干の回顧をしてみた。


N and lonely bench


これはXC16-50で撮影したが、ほとんどFOVEON並の高精細な描写に吃驚したものだ。

X20の描写もよかったが如何せん小さなセンサーサイズによる細部の甘さゆえフジAPS-Cでは最小のX-M1を試してみたのである。

キットレンズの優秀さも強く印象付けられた。

一方、アダプター遊びについても試したが、


Bokeh with Planar 2


Planar 1.4/50 T* ZSを装着してみた結果も善哉♪

35㎜換算75㎜の焦点距離だが十分なボケであった。

しかし、レンズとカメラのバランスはよいとは言えない。

そこで小型軽量のパンケーキXF27㎜をゲットした。



Central Station of Antwerp, Belgium


人によってはぼろくそ評価もうけるレンズだが、しかし個人的には見かけによらずによい描写であると判断する。

また、X-M1とのバランスも絶好である。

しかし

やはりファインダーなしの撮影スタイルがわたしめのごとくロートルにはなじまない。

そこで、X-T10の入手に至ったわけである。

さてどうするか?

描写そのものはむしろX-T10よりも繊細ではないか、という感じを持つ。

技術的に改善されているはずのX-T10が当然上のはずであるが・・・・

そのあたりまだ充分使いこなしているとはいえないX-T10であるので

X-M1を処分するのは今少しペンディングとしておこう♪







[PR]
by amselstillalive | 2016-06-03 16:21 | 機材 | Comments(6)

Valencia Museum of Fine Artsにゴヤを訪ねて

ヴァレンシア美術館(Valencia Museum of Fine Arts、西:Museu de Belles Arts de València)は、スペイン絵画の巨匠たち、ベラスケスやエル・グレコ、ゴヤ、の作品が入場無料で観賞できるということで楽しみにしていた。

17世紀に建てられた神学校を改築して現在は美術館にしていているらしい。当時はすでにバロックの時代だが、さすが神学校とくにカソリックのなかでも極めて保守的なスペインらしくバロックの風味など一切ない建築物である。


DSCF6223


入場すると青屋根のすぐ下で一階はゴシックからルネッサンス時代の教会芸術が展示してある。

とはいえ当時のスペインは北部をのぞいてイスラム統治下であるからルネッサンスはなかった。

しかしイスラム・スペインが、グレコローマン文明を受け継いだイスラム文献をラテン語に翻訳してくれたおかげで、それが欧州各地へ伝わりルネッサンスの引き金になったわけであるが

イタリアで花開いた文芸復興とスペイン自身はまったく無縁のことだったのである。


DSCF6308


階上は、オランダ絵画、イタリア絵画とそしてスペイン絵画である。

ベラスケス、エル・グレコ、ゴヤを期待してはいたが、結果は期待外れだった。

ベラスケスは小さな自画像が一つ、グレコも一つしかない。


DSCF6300


そしてゴヤが二点。

DSCF6306


そのうち一点がDoña Joaquina Candadoのポートレートである。

Joaquina Candadoはゴヤ家の家政婦あるいは女中だったということだが、

まるで貴婦人のように描かれている。

ゴヤの親愛の情が乗りうつったものであろうか?


DSCF6304a


あとで気づいたのではあったが、

ここを訪れたこの日、3月30日は、ゴヤ先生の270歳の誕生日であった

これも一つのシンクロニシテイだった、としておこう。


さてこの美術館で、個人的に最も気に入ったのは、ヴァレンシア生まれの肖像画家

Joaquín Sorolla(1863 – 1923)の展示だった。

ゴヤ大先生とはスケールがちがうが、ご当地生まれということで特別に大きく鄭重に扱われている。


DSCF6295


ソロラは19世紀から20世紀の画家である。

わが国の絵画的興味はこの時代はなぜかフランスは印象派に集中していて

スペイン絵画など眼中にないのでほとんど知られていないが

きちんとスペイン絵画の伝統が継承されているのがよくわかるし

当時の流行もまた取り入れらているのも明白だ。

個人的にはツボにはまる表現である。


DSCF6297


この美術館はイスラム風の中庭も有名らしいが惜しくも工事中ゆえ参観不能であった。

機会があれば何度でも訪れたいこじんまりとした感じのいい美術館である。




[PR]
by amselstillalive | 2016-05-22 21:31 | ヴァレンシア | Comments(4)

X-T10によるヴァレンシア光蜥蜴4 Night Street

X-T10の優秀な高感度性ゆえ夜の街でも安心してシャッターが切れた。

レンズもXF27㎜F2.8とそれほど明るいとはいえぬが

それでもほぼ満足のゆく結果であった。

むろん手ブレも多かったが。

ISOは6400上限にAUTO設定であった。


start of "Fiesta San Vicente" at "Plaze de Virgen", Valencia

これはISO2500だった。ノイズがないわけではないが手ブレというより人々が動いてしまっている。

シャッター速度1/60、絞りはF2.8開放。


以下はISO5000だが、シャッター速度1/60と絞りはF2.8開放、と上と同様だった。

人々の動きが少ない分ブレも少ない。

またノイズも気にならない。

Singing spanish folk song, Valencia


これには撮影者も吃驚だった。

ISO6400ではノイズの出方はどうなのだろう?

作例を挙げる趣味はないので今後偶然ISO6400で撮ったものがでてきた時にまた紹介する。


以下はISO2000、シャッター速度1/56、絞りはF2.8開放。


ladies in the night, Plaza de la Virgen <Valencia light & shadow>


画面真ん中の中世風のコスチュームの少女にピンを合わせた。

この少女を撮影しているチームを撮影しているところへ

自転車に乗ったドイツ人旅行者風の女性が飛び込んできた。

結果、意外な面白さになったと思う

と、自画自賛しておくのである♪
[PR]
by amselstillalive | 2016-05-17 02:33 | ヴァレンシア | Comments(4)

X-T10によるヴァレンシア光蜥蜴1

さすが地中海地方だけあってヴァレンシアの気候は素晴らしかった。

氷雨と霰の降るわがライン低地地方から飛行時間2時間ちょっとで

着くとそこはもう夏だった。気温26℃、わが地方との気温差15℃~!

スペイン本土に上陸するのは今回が初めて

マヨルカ島とテネリファ島しか滞在経験がなく、本土はマドリッド空港で乗換たことがあるのみ。

なんだかうれしい。

還暦をすぎた爺がそれほど単純に喜ぶことがそれほどあるわけではない。

土地との相性がいいのか、なにか他所へ来たという感じがしない。

学会参加の家内は当地でも多忙だが、こっちはただの暇人、撮影三昧の日々が始まった♪


2日目の朝、学会のある大学へ向かう家内と途中まで同道する。

とある橋

その下はもと川が流れていたがその昔ひどい洪水があって被害もは甚だしかったということで

ヴァレンシア市では別に運河を開削し、もとの川を堰き止め公園にしてしまったという。

橋の上からもとの川を見下ろす。


morning walk in Jardín del Turia <Valencia light & shadow>


朝から陽射しをうけて犬を散歩させる老人がうらやましい。

うらやましさの核心はもちろん陽射しである。

暗くあくまで暗い冬はむろんのこと

3月でさえぐずぐずと厚い雲が居残るドイツの呪われた土地から見ると

こんな陽射しさえが実に実にうらやましいのである。

その同じ橋を夕方通った。

光はやはりある

こんな、ここでは当たり前のことが地獄の底のような北ヨーロッパからきた者にとっては

何よりも恵なのである。


evening light on Puente del Real <Valencia light & shadow>

この橋を

Puente del Real

という。

Realは、英語ではRoyal、

つまり王室の橋である。

フェリーぺ三世の婚姻を祝って1595年に懸けられた橋ゆえそんな名がつけられたらしい。

わが国ではまだ関ヶ原の合戦が始まっていないころだ。

スペインでは斯くの如く歴史が石にしみついてあちらこちらにゴロッと露出しているのだ。

橋げたの下を自転車に乗った子供が二人勢いよく走って行った。

みんなシエスタをしているから夕方から元気になる。

よい習慣である。






[PR]
by amselstillalive | 2016-05-08 21:42 | ヴァレンシア | Comments(6)

ヴァレンシアでX-T10に慣れる

初めてのヴァレンシアということで新しいカメラまで買ってしまったのだが、

さて普通は使い慣れた機材でないと失敗する確率が大きいので些か無謀なことではあった。

初撮りというわけにもゆかず、復活祭をいつもどおり家内の実家で過ごしたおりに筆降ろしはしたのだが

その結果があまりよくなかったのだ。どうもコントラストが低すぎる。

たとえば、↓


The house on hills of the setting sun


ということで、これはこれで中間部のトーンが厚くまあよい雰囲気に撮れてはいるが

わたしとしてはもっとハイコントラストのイメージが欲しかった。

しかしX-T10にはコントラスト調整ダイヤルなどというものがいくら探してもない。

そこでヴァレンシア出発前のわずかな時間にネット検索やらハンドブックをめくるなどして

とうとうみつけましたね、

これにやっと気づいたのがヴァレンシア一日目の惨憺たる結果にがっかりした後のこと。

実はこのカメラ、「ハイライトトーン」「シャドートーン」でコントラストを調整するのでありました。

また、「フィルムシュミレーション」との組み合わせで様々なバリエーションを生み出す仕組みらしい。

そこで、X-M1にはまだなかった「クラシッククローム」を選び、「ハイライトトーン」「シャドートーン」ともに「+2」に調整し

ハイコンにして撮ったのがこれ


time still goes on <Valencia light & shadow>


これでもまだコントラストが不足しているようだが・・・

さらに後の祭りで大失敗だったのが

ほとんどJPEG撮りでRAWを残したものが少なかったこと。

Fuji Xシリーズは「フィルムシュミレーション」が優秀でRAW現像してもオリジナルJPEGには及ばぬ

という風説がまかり通っているのでそれに毒されてしまったのだ。

しかしこのことは帰宅して後、PC画面を見ていてやはり色々調整したい部分がままあることを知って初めての感想だった。

なんだか大損をしたような気分だが、しかしもう取り返し、いや撮り返すわけにはもう行かぬ。

次回は全部RAW+JPEGにする、とこころに誓ったのである。






[PR]
by amselstillalive | 2016-05-05 18:26 | ヴァレンシア | Comments(7)