アムゼルの個人的撮影生活とその結果報告および若干の意見など

タグ:KIPON BAVEYES ( 2 ) タグの人気記事

KIPON BAVEYESのフォーカルレデューサーアダプター 0.7x を試す>>Conclusion

さて、KIPON製フォーカルレデューサーアダプターのテストの二回目は、

Leica Summicron-R 50mmを試してみた。

ご承知のようにズミクロンは絞り開放F2である。

同じくF1.4のプラナーとどう違うのか、がポイントである、が。

まず結論から述べてしまおう。

結論>>返品、である凹凸

理由を作例でご覧いただきたい。


focal reducer testing 7


前回と同じ車を撮った。

路面が前回ほど歪んでいないのがわかる。F2開放だが(以下全て同様)そのせいなのだろうか?

しかし画面上方の木の枝あたりに非点収差が出ている。

ヘッドライトにフォーカスしたがやはりシャープだ。

フォーカスを中景にすると

focal reducer testing 9


これも後景に非点収差がでてみにくい。

これでおよそ気持ちが決まってしまったのだが念のため続けて試写する。

自然物はどうか?


focal reducer testing 8


前ボケが流れて五月蠅いが、しかし影の描写はやはりライカさまだけのことはある、と唸らされる。

そこでやや決心が前ボケの如くゆらぐのだが・・・・

以下で再度決心をかためることになった。

focal reducer testing 10


木の枝を見上げる角度と距離によるものだろうか

非点収差が酷い。

しかも周辺部といわず中心部にいたるまで盛大に収差がでている。


前回も述べたが、これを楽しむ、という趣向もあっていいわけだが

腐ってもズミクロンさまではないか~!

これもまことに遺憾!!

ということで返品に決定したのである。

そしてこのエントリーを書いている時点で返品発送はすませた。

昨晩販売者にRMAリクエストを送ったら今朝はもう返品用DHLのエチケットが送られてきた。

仕事が早くて結構である。


focal reducer testing 11

斯くの如きていどの収差にとどまってくれていたなら返品はしなかったろうが、もう済んだことだ。

KIPONのアダプターの品質についてはNEX 3時代に苦い経験がある。

例えば、NikonG用のマウント部がゆるゆるだった、また逆にL39がきつすぎた(これはたぶん設計時にライカをけちってゾルキを使用したのだろうと憶測する)

またQBM用では無限遠がでなかった、エトセトラ・・・

KIPON社にはその旨フィードバックをしたのだが改善されたのだろうか?

アダプター遊びやアクセサリーによるドレスアップなどの記事や出版物で有名なS氏をご存知だろう。

SNSでこっそり尋ねたところ、S氏もそれらについて確認してくれた。

しかし業界人ゆえ公にそんな発言はできない。

ゆえにここでもS氏としておくのである。

S氏は、くわえて、「でも今はカイゼンされたようですよ」、と付け加えるのを忘れなかった(笑)。

しかしわたしは業界とは無縁の一ユーザーであるから声を上げて云う。

KIPONはこんな品質の製品製造と生産管理では今後発展できないよ~

と。

CEOでオーナーのイワン張くん、貴君は日本語の使い手故、この記事を読む機会があればよくよく考えてほしい。

貴社の製品はデザインがよく価格も適正なので人気があるが、クオリティに関する失望から離れてゆくユーザーも多いのだよ。


というわけで、まだ高価格のメタボーン製品はどうかという疑問がないわけではないが、

フォーカルレデューサーアダプターに関してはわたしの中で終了してしまった


持ち腐れしている神レンズを今後どうするか、という課題だけが残った凹凸。

まあ、あとはEOSフルフレームかα7シリーズか、という選択にやはりなるのであろうが・・・














[PR]
by amselstillalive | 2016-09-08 19:00 | 機材 | Comments(4)

KIPON BAVEYESのフォーカルレデューサーアダプター 0.7x を試す

フォーカルレデューサーアダプターというものがあって、ずっと気になっていた。

フランジバックの短いミラーレスカメラゆえに可能になったアダプターだ。

35㎜版レンズをAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラでオリジナル画角を得られる、ということが売りである。

フォーカルレデューサー(focal reducer)は、直訳では「焦点距離縮小する者」である。

こんな難しい言葉を用いなければ、「縮小リアコンバター」だ。

0.7倍のワイドコンバータということだ。それがアダプターになっているわけで

ゆえにこれを装着すると焦点距離が0.7倍、絞りが1段減る、というわけ。

いくつかの生産者があり直接また代理店が販売しているがその中で比較的廉価でデザインが秀逸なKIPON BAVEYESのものでEOS-FXをを選んだ。

またKIPONは最近大きく価格を下げ200ユーロを切ったことも理由である。

EOSレンズは一つしか所有しないがなぜEOSかといえば、

EOSにはM42、Leica R、Y/Cなどのレンズをもうひとつのアダプター経由で装着できるからだ。

レンズはまずZeiss Planar T* 1.4/50 ZSを試す。

focal reducer testing


Planar ZSにM42-EOSのアダプターをかませそしてフォーカルレデューサーにつなぎそしてX-T10に装着。

計算では、焦点距離50mmx0.7=35mm, 明るさF1.4 x0.7=F0.98が得られることになる。

それがAPS-Cセンサー上では、焦点距離35mmx1.5=52.50mm, 明るさはF0.98、しかしボケ量はF0.98x1.5=F1.47となるはずだ。

たしかに焦点距離は感覚的に標準レンズだが、

しかし樽型収差がでた。路面の線が歪曲しているのがわかる。

focal reducer testing 2

これも同様に前輪が歪んでいる。

しかしながら両者とも中央部のフォーカスはシャープである。

オリジナルよりシャープかも知れない

オリジナルでF1.4開放ではややにじんだような表現だがここではそれがない。

それでもノクチのように明るいか、と問われれば、そうでもない、

いや、知らない、と答えるしかない。ノクチを使用したことがないもんね凹凸

それはともかく

以上二枚はフォーカスを前景にもってきたものだが

これを中景に移動すると

focal reducer testing 3


収差があまり目立たない。

それでも後景の木のあたりの収差が気になる。

木といえば以下である

focal reducer testing 4


いわゆる「グルグルボケ」、正しくは非点収差が盛大に出た~しかも周辺部だけではなく中央付近まで~!

以上三枚はすべて絞りF1.4で撮影した。

オリジナルのボケはこれほど酷くはない。

これではまるで性能の悪いロシアンレンズである。

もちろん「グルグルボケ」を楽しむ、という趣向があってもよいが

しかし腐ってもPlanarであるから、これは遺憾凹凸

以下の程度なら我慢ができる。

focal reducer testing 6


ためしに絞りこんだらどうなるか、一段ごとに絞って撮影してみたら、F8でやっと非点収差がおさまった

よく各絞りで撮った作例を貼る人がいるが、それはわたしの趣味ではない(だって面倒じゃん)

ただ信じていただくしかない。

F8だと上記計算上ではF5.6だからまあそんなものか?

この時点ですでに気持ちは返品に傾いているのだが、

返品期間はドイツの法律で2週間あるので

もひとつ、Summicron-R 50mmを試してから結論を出すことにしよう。















[PR]
by amselstillalive | 2016-09-07 04:58 | 機材 | Comments(4)