アムゼルの個人的撮影生活とその結果報告および若干の意見など

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アムステルダム、夏の黄昏

夏の黄昏といっても欧州北部のそれが始まるのはまあ10時頃だろうか

しかもかなりロンドンに寄った位置にあるアムステルダムは

ベルリン時間よりおよそ1時間は遅い。

summer evening in Amsterdam


夏の時間はゆっくり進み、午後6時といっても暮れるには早すぎる。

しかしすでに仕事をひけた人々なのか運河に船を出して遊んでいる光景が多く目に入る。

これは運河が四通八達した都会ならではの生活である。

冬時間であればまだ5時なのでまだまだ陽は高く

仰角45度ほどの天空にあり地を照らす。

しかし8時ともなるとそれもぐっと傾き

夕方らしく空が赤らんできた。


summer evening in Amsterdam 2


建物の陰はそろそろ暗さが勝っても来るのである。

このころからヨタカたちも三々五々盛り場にいできたる。

こっちはもうそんな人生の時はとっくにやりすぎてしまったことゆえ

こころがざわつくこともない。

ただ時がゆっくりと移ってゆくのを呆然と眺めるのである。

そんな者にとって市中心部を流れるアムステル川のほとりがいちばん似合うようだ。

エルミタージュ博物館アムステルダム別館に夕日が照って美しい。


summer evening in Amsterdam 3


この後景を眺めていたこちら岸を

あっちへ移って振り返るよう眺めれば

こんな光景なのであった。
summer evening in Amsterdam 4


夏にしては早めの夕食もすでにとってしまったので

後はお好みのカッフェーに陣取って

黄昏が宵闇に移り変わってゆく様を

見つめて時をやり過ごすばかりだ。

人生のうちにこんなひと時をもつことこそが

さて結局は生きる醍醐味ではないか

と齢を重ねるままに考えるようになってきた。

わたしの人生の黄昏もようよう近い。







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by amselstillalive | 2016-11-12 07:49 | Amsterdam | Comments(2)

Amorbachのバロック

Amorbachは不覚にもまったく知らなかった街である。

ヘッセンからシュワーベンへと抜ける途中に昼食をとるために立ち寄っただけだった。

しかしここに華麗なるバロックがあったのだ。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


南ドイツはバロック教会が散在するバロック好きにはたまらない土地柄だ。

とくにバイエルンはドイツバロックの宝庫である。

すでにふれたと思うが、わたしの新婚旅行は南ドイツのバロック教会巡りだった。

もう30年前のことになる。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


その際もこのAmorbachの近くをかすめ通っていたのにまったく候補地に入らなかった。

わたしも家内も無知だったのである。

Amorbachはオーデンの森にあるが、行政区分ではなんとバイエルン州に属する。

西北部の端っこである。


とWIKIにある。


baroque church of Amorbach abbey, Germany


これまでいくつものドイツ・バロック教会を参観してきたが

このベネディクト会修道院(アモールバッハ修道院)に属する教会のバロック装飾は上の部類に入るだろう。

まず彫刻が繊細で形が端正である。

また天井画のレヴェルも高い。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


彫像と建物壁および天井の地の白

大理石(風)の薄い臙脂

黄金の装飾

この三色を基本に混ざり合った色彩のバランスの妙

baroque church of Amorbach abbey, Germany


わが国人の多くがゴテゴテした装飾が嫌いもっとスッキリあっさりしたものが善哉

と忌み嫌う向きも多いバロックだが

もっと虚心坦懐に観てもらいたいものだ。

カソリック信徒の想像し乞い願う天国とはいかなるものか?

また、幼児の姿をした天使たちに

衛生医療が不足していた時代に救うことができず儚くも病死させてしまった子供たちを

哀惜する人々の嘆きとその冥福を祈る切ない愛情が見えないか?

baroque church of Amorbach abbey, Germany


またバロックを生み出した時代と文化背景に思いをいたそう。

ルネッサンスで花開いたグレコローマンの古代文化に寄り添う人間の肉体賛歌

と同時に開始された中世教会支配に対する庶民の抵抗

新教徒とわが国では呼ばれるが新約聖書(福音書)に拠って教会権力に立ち向かった福音派と

それに対抗するカソリック側の反撃による内戦

斯くの如き乱世のあとに人々が美しいものを求めて形成されたのがバロックである

baroque church of Amorbach abbey, Germany


バロックはイタリアから発し首都ローマもバロック化し、今見られる永遠の都はバロック都市である。

そのイタリアから南風が吹き込んだ南ドイツでは、ドイツが元来持つ調和と秩序を保ちつつ

バロック独特の「崩れ」を導入した結果

イタリアとドイツとの美しき融合の結晶が残されることになった。

その中の優れたもののひとつがここAmorbachにあった。

ドイツは広くバロックの美も深い。







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by amselstillalive | 2016-10-14 17:30 | ドイツ | Comments(8)

また買わなくてもいいレンズを買ってしまった件

これはeBayが悪い。一日限りのオッファーですべての商品15%引きというセールスがあり

かねがね気になっていたFujinon XF35㎜F2R WRをついつい歩散ってしまった凹凸

XF35㎜F1.4Rで充分なのになんでまた?とお思いになるであろう。

そこがしかし標準レンズ・フリークの阿保さかげんなのである。

しかし、この描写をご覧あれ

autumn light 5


凄まじい精細感とハイコントラストである。

これでもシャドートーンが-2に設定してある。

フジのエンジニアがあるインタヴューで、XF35F2の描写性能はF1.4より下、と明言していたが

あれは何だったのか?

ただのポジショントークだったようである。

ボケ具合はしかしF1.4には及ぶまい、しかし

autumn light 6


F2開放でこれだけボケれば充分である。

しかもピンがきたところの芯の固い感じがあるような気がする。

やはりX-Pro2と同時に開発されたレンズゆえの描写性能ではある。

それがはたしてXF35㎜F1.4Rを下回っているといえるだろうか?

F2以上の絞りではこのレンズの方が上ではないか?

autumn light 7


コントラスト、シャープネスなどいかにも新しいレンズらしい鋭い切れ味である。

これではX-Pro2ないしはX-T2が欲しくなるではないか~!

いったいどうしてくれる?

しかしそれこそメーカーのもくろみ通りのユーザーの反応である

きつく戒めねばなるまい♪


the golden October is just started, but...


とはいうものの、まさにズミクロン、ともいうべきこんな描写性能を見せつけられると

あたらしいX-Trans CMOSIIIとのコラボにおいての思う存分の大活躍を見てみたいと思うのが人情

いや、Xユーザーの親ごころである♪

F14RはX-E1専用にしてF2R WRをより愛でるためには

X-T10では役不足が否めないという追いつめられた(苦笑)気分になってしまった。

いや、とんでもないレンズをゲットしてしまったものである凹凸♪







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by amselstillalive | 2016-10-07 17:30 | 機材 | Comments(4)

カリカリとゆるゆるのアムステルダム

今回はX-T10とX-E1の二台をぶら下げてのアムステルダム日帰りだったが

帰宅してPCの画面で見るとこの二機種の描写が斯くの如き異なることにあらためて驚いた。

いわば、カリカリとゆるゆるのアムステルダム、切り取る機材で随分と違う世界のようだ。

Bike at canal in Amsterdam 32
(X-E1+XF35mmF1.4R)


自転車の後輪マッドガードにピンを合わせたが、かなりのゆる~い雰囲気になった♪

開放絞りF1.4でシャッター速度は1/4000sでやや白とびだったがRAW現像で調整した。

一方カリカリ系はどうかというと

Bike at canal in Amsterdam 36
(X-T10+XF27mmF2.8)

シャドートーンを-2、シャープネスを-1で撮影したにも関わらず

かなりのハイコンでシャープネスが効いた出来だったので

これもRAW現像で調整してソフトな仕上げにしたのだが、X-E1と比するとデジタル臭い。

やはりゆるゆるが善哉♪

以下はかなりのゆるい描写なので自分でも魂消た~

Bike at canal in Amsterdam 33
(X-E1+XF35mmF1.4R)


後輪のタイヤ表面上にピンが来て、あとは全体がボケている。

APS-Cセンサーとは思えないボケ表現だ。

これも開放絞りF1.4でシャッター速度は1/4000s、白とびだったものをRAW現像で調整した。

これだけボケればフルフレームでなくてもいいな、と思わせる。

これもF2.8まで絞っていれば白とびもしないかわりにボケもしなかったろう。

XF27㎜パンケーキは開放F2.8なのであまりボケないのは道理だが

うっすらとくらいはボケもする。

Bike at canal in Amsterdam 31
(X-T10+XF27mmF2.8)


スナップならばこのレンズの方がボケ過ぎずに好ましい。

40㎜相当のやや広角幅も実に使いやすい。

50㎜相当であれば左上隅の人物はフレームインできなかったろう。

これもカリカリにならないよう調整したが

高精細な描写とハイコン性能はパンケーキと侮れない優秀なレンズである。

要は使い分けということだろうか?

最後に先月の拾遺だがカリカリの例として以下を

Bike at canal in Amsterdam 34


これはXF27㎜ではなくXF35㎜なのだが

F3.6まで絞った結果、斯くの如き描写となった。

これはX-T10のセンサーのせいもあるのだろうか?

X-E1をゲットしてみてX-T10の精細描写がよくわかったのである。







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by amselstillalive | 2016-09-28 05:05 | Amsterdam | Comments(6)

アムステルダムへ日帰り旅行の成果

先月の二泊三日に続いて昨日はアムステルダムへ日帰り旅行を敢行した。

日帰りは20年ほど前に団体でバスを貸し切って以来であった。

ICEで片道2時間、9時半に出発して11時半到着

帰路は6時半出発ゆえ7時間の滞在である。

もう何度も訪れたなじみの土地ゆえ観光的に見るべきものは見たし特に新奇なものもない。

ゆえに7時間の撮影時間でもう充分なのだ。

Bike at canal in Amsterdam 28
(X-T10+XF27㎜F2.8)

大体のところ撮るモチーフは運河に自転車と決まっているのである(苦笑)

ゆえに都市の細かいデティールをなぞる。

先月の二泊三日よりはきつかったものの、やはり土地柄が自分によくあったと感じる都市ゆえ気分がよかった。

天気も14℃前後という予報であったが、どっこい20℃近くになって温かい一日だった。

カメラはX-E1にXF35をX-T10にXF27を装着した二台体制。しかしちっとも苦にならないのは二台でD610一台分の重量しかないからだ♪。

Bike at canal in Amsterdam 27
(X-E1+XF35㎜F1.4R)

レンズ交換の煩わしさを避けるための二台体制だったが

帰宅後PCでチェックしたさいに以上の組み合わせは逆にしておけばよかったと後悔した。

X-E1はメカニカルシャッター最高速度1/4000Sのためf1.4絞り開放では白とびしていたのである。

(X-T10でもメカニカルシャッター最高速度1/4000Sだが自動でレンズシャッター1/32000Sに切り替え可能)

これがカメラのモニターではちょっと明るすぎるかな、という程度で

それほどの白とびには見えなかった。

たしかに撮影中、カメラのEVF内のシャッター速度標示が4000で紅くなって警告はしていたのである。

がしかしX-T10に慣れていたので軽く無視してしまったのだった凹凸

しかし幸いにもRAW同時記録であったから救えたものもあった。

このあたりヴァレンシアの教訓が生きている(苦笑)

at a café in Amsterdam
(X-E1+XF35㎜F1.4R)

上のイメージは路面電車の中から撮った。

ゆえにカッフェの客もカメラに注目していない。

場所はレンブラント広場であるが、光蜥蜴が活躍する天気の良さが感じてもらえるだろう。

スナップ的状況であるからISOを上げF4に絞っている。

X-E1のトーンの素晴らしさと精密な描写にうっとり

と撮影者は自画自賛するのであった♪


以下のイメージは一日のしめとして土地のビールを味わったカッフェからの光景。

今度はカッフェから路上の人々をねらう。

at the café 't Hooischip, Amsterdam
(X-E1+XF35㎜F1.4R)

なんだか無性にまた行きたくなってきた♪

わたしはなんでこんなにもアムステルダムが好きなのだろう?

前世の因縁でもあるのだろうか?

いずれにせよこの欧州でも指折りに美しい古都へ

わずか二時間のアクセス(電車または車)で到達できる環境に暮らしていることを

偉大なる誰かに感謝している。








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by amselstillalive | 2016-09-25 04:59 | Amsterdam | Comments(2)

Summicron-R 50mmを75㎜相当で使用することに慣れよう

前回は一枚しか紹介しなかったオルタナティブ②のSummicron-R 50mmでしたが、オルタナティブ①でレンズをX-T10に装着し75㎜として使用したイメージをもっと載せておきます。

前にも言及した高梨豊師の焦点距離=年齢説によれば

わたしめが75㎜を使うべき年齢にはまだ遠いが

安心している場合ではないとも言える。

今から少しでも75㎜に慣れておいた方がよい凹凸


as sumi-e


そんな人生の秋が迫っている。

Summicron-R 50mmはご承知の通り開放絞りF2だが

開けてよし絞っても佳し、の標準レンズの王者と呼ばれる神であるゆえ

絞ってみたのだが実によい描写だ。

オリジナルのLeica R(わたしの場合はR7だったが)では果しえなかった精密描写である。

ほぼ同じ場面を縦にしてみる。

the tree


X-T10はどうも細部が潰れると思って設定の仕方を色々検索した結果

シャドウを-2、ノイズリダクションも-2とすると

つぶれにくくなるという事を知ったので実行してみた。

ついでにシャープネスも-1にしてみた、

その結果、拡大してもつぶれなくなったようだ。

一方、

開放では如何?

autumn light 3<

やはりよくボケる♪

これは遠い後景がよくボケたのであって、じゃあ寄った場合はどうか、といえば

autumn light 2


てな具合である。

F2でこれだけボケればAPS-Cセンサーでもバカにはできない♪

また精一杯寄ったものの75㎜相当の距離感がある。

しかも75㎜のやや長のレンズで50㎝まで寄れるか?というザマミロ感も味わえるぞ(^^♪

んで

もっとギリギリ寄って見た

herbst

う~~~む善哉~!

開けてよし絞ってもよしがよ~く実感できたし、

またLeicaらしい描写、特に発色が味わえる

それはクラシッククロームのおかげもあるが

X-T10とはなかなかよいコンビであることが了解できた。


autumn light


EVFの拡大機能のおかげでピン合わせも楽である。

(これが、X-T一桁機ならもっと楽だろうな)

と、余計な邪念も湧くが

それはとりあえず脇に押しのけて

大満足のSummicron-R 50mmであった~♪





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by amselstillalive | 2016-09-19 01:31 | 機材 | Comments(4)

Planar 1.4/50 T* ZS とSummicron-50の使い道

さてKIPON製フォーカルレデューサーアダプターを使ってみたものの非点収差(グルグルボケ)が酷く

とても使い物にならず即返品してしまったことは述べた。

がしかし持ち腐れになっている神レンズをどうするか、という問題が残り

EOSフルフレーム版かα7かという選択肢があるものの

実はどちらもどうも気が進まない。

EOS6Dは、D610を購入するさいどちらを選ぶか最後まで迷ったものの

EOSのキレイキレイな描写が好きになれず選択から落とした。

一方、α7のデザインがいまいち好きになれない、ということがあって

決断は今年のフォトキナで発表されるかもしれない新製品を待つ、ということにしている。

しかし、これまでの情報ではNもCもフルフレーム版ミラーレスカメラは出しそうもない凹凸

そこで今あるFuji XとD610でとりあえずはしのぎたい。

オルタナティブその①
35㎜版焦点距離50㎜を75㎜としてAPS-Cカメラで使用する。具体的にはX-T10になる。


autumn light 2


X-T10に普通のアダプターM42-FXでPlanarを装着する。これで75㎜相当だ。

75㎜というのは尊敬するセイケトミオ師もちょっと長い標準レンズとして使用されておられるので

わたしもこれを標準レンズと見做してもよかろう。

またAPS-Cセンサーなので35mm版周辺部がおとされて中心部の美味しいところだけを味わうことができる

というのは周知の言い訳である♪


autumn light


しかし撮影者本人が納得の上で使用すればなんら問題はないのだし

75㎜というのはライカさまやコシナがライカMマウント用に製造しているものの

世間一般ではあまり認知されず85㎜の陰で泣いているのではないか

これを日向に出してあげようよ、という親心も麗しいではないか♪

さて、

オルタナティブその②であるが、
無限遠を出すためのレンズを仕込んだアダプターを使用する。

具体的にはM42、Leica RをD610に装着するわけだ。

かってはM42-Nikonのレンズ付きアダプターはフルフレームカメラではミラー干渉するといわれていたが、そうではないものが出回っている。

すでに使用したがここではスルーをとりあえずしておき、Leica Summicron-R 50mmをD610に装着した例を

N with lonely bench
これはかって旧ブログでも紹介したと思うが、けっこう気に入った出来なので再度掲載する。

だっていかにもライカさまな描写ではないか♪

しかし旧作ばかりでもなんなので

新作もひとつ
growing autumn 2


どちらも目立った破綻はなくとてもよい描写だと思う。

さすが標準レンズの王者ズミクロン50㎜さまである。

しかし、

この方法はやはり機材が重い。

還暦を数年過ぎた老体にはもうDSLRを振り回すのは無理で無謀な体力消費のようだ。


ということでしばらくは、オルタナティブその①で行こうかな、

と自分を納得させているところなのであった♪






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by amselstillalive | 2016-09-13 18:05 | 機材 | Comments(8)

Amsterdamに惹かれる理由

初めてアムステルダムを訪れたのはもう27年前になる。

夏の休暇でギリシアへ飛ぶ、廉いチケットを買ったらその出発地がブラッセルだった

そこでついでにアムステルダムも見ておこうとしたのだった。

第一印象は中央駅が水の上にあるかのごとき風情だった。

そして街中を巡る運河と。

まるで深川だ、と思った。

Bike at canal in Amsterdam 12

建築物や人々は目に入らず運河だけが印象に残ったわけである。

時はもう晩夏でしかし陽の光が水に反射して眩しかった。

どこをどう歩いても運河と橋にぶつかる。

いったことがないベネチアも斯く有らん、とも思った。


at a corner of Amsterdam


そこにある建物群はほぼ17世紀、オランダの黄金時代のものが多い。

わが国では江戸時代だ。

幕末明治初期の写真に残された江戸の街並みは美しい。

建物の様式に統一感があるからだが、

アムステルダムでは400年来の建築が廂を並べているゆえ美しくないはずがない。

LOOK AT US!


偉大な時代の優秀な国民が築き上げた誇りある首都ゆえの威風堂々たる佇まい

石の建築と道路で固めた市街を幾何学的に掘られた運河が街を水没から救っている、その智慧。

いかにも欧州らしいその景観に嫉妬を覚えた。

わが国は何故然らざる。

serene


当時は斯くの如き思いを致したものの歳月とともにこちらの思考も変容した。

それにもかかわらず水の上の美しき首都は静かに眠るが如く

ゆったりと羊水の中で胎児が見る夢の如き夢想をむさぼるのである。





試しに以下をバックグラウンド・ミュージックに再度写真をご覧になってくださいまし♪







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by amselstillalive | 2016-09-11 21:08 | Amsterdam | Comments(2)

KIPON BAVEYESのフォーカルレデューサーアダプター 0.7x を試す>>Conclusion

さて、KIPON製フォーカルレデューサーアダプターのテストの二回目は、

Leica Summicron-R 50mmを試してみた。

ご承知のようにズミクロンは絞り開放F2である。

同じくF1.4のプラナーとどう違うのか、がポイントである、が。

まず結論から述べてしまおう。

結論>>返品、である凹凸

理由を作例でご覧いただきたい。


focal reducer testing 7


前回と同じ車を撮った。

路面が前回ほど歪んでいないのがわかる。F2開放だが(以下全て同様)そのせいなのだろうか?

しかし画面上方の木の枝あたりに非点収差が出ている。

ヘッドライトにフォーカスしたがやはりシャープだ。

フォーカスを中景にすると

focal reducer testing 9


これも後景に非点収差がでてみにくい。

これでおよそ気持ちが決まってしまったのだが念のため続けて試写する。

自然物はどうか?


focal reducer testing 8


前ボケが流れて五月蠅いが、しかし影の描写はやはりライカさまだけのことはある、と唸らされる。

そこでやや決心が前ボケの如くゆらぐのだが・・・・

以下で再度決心をかためることになった。

focal reducer testing 10


木の枝を見上げる角度と距離によるものだろうか

非点収差が酷い。

しかも周辺部といわず中心部にいたるまで盛大に収差がでている。


前回も述べたが、これを楽しむ、という趣向もあっていいわけだが

腐ってもズミクロンさまではないか~!

これもまことに遺憾!!

ということで返品に決定したのである。

そしてこのエントリーを書いている時点で返品発送はすませた。

昨晩販売者にRMAリクエストを送ったら今朝はもう返品用DHLのエチケットが送られてきた。

仕事が早くて結構である。


focal reducer testing 11

斯くの如きていどの収差にとどまってくれていたなら返品はしなかったろうが、もう済んだことだ。

KIPONのアダプターの品質についてはNEX 3時代に苦い経験がある。

例えば、NikonG用のマウント部がゆるゆるだった、また逆にL39がきつすぎた(これはたぶん設計時にライカをけちってゾルキを使用したのだろうと憶測する)

またQBM用では無限遠がでなかった、エトセトラ・・・

KIPON社にはその旨フィードバックをしたのだが改善されたのだろうか?

アダプター遊びやアクセサリーによるドレスアップなどの記事や出版物で有名なS氏をご存知だろう。

SNSでこっそり尋ねたところ、S氏もそれらについて確認してくれた。

しかし業界人ゆえ公にそんな発言はできない。

ゆえにここでもS氏としておくのである。

S氏は、くわえて、「でも今はカイゼンされたようですよ」、と付け加えるのを忘れなかった(笑)。

しかしわたしは業界とは無縁の一ユーザーであるから声を上げて云う。

KIPONはこんな品質の製品製造と生産管理では今後発展できないよ~

と。

CEOでオーナーのイワン張くん、貴君は日本語の使い手故、この記事を読む機会があればよくよく考えてほしい。

貴社の製品はデザインがよく価格も適正なので人気があるが、クオリティに関する失望から離れてゆくユーザーも多いのだよ。


というわけで、まだ高価格のメタボーン製品はどうかという疑問がないわけではないが、

フォーカルレデューサーアダプターに関してはわたしの中で終了してしまった


持ち腐れしている神レンズを今後どうするか、という課題だけが残った凹凸。

まあ、あとはEOSフルフレームかα7シリーズか、という選択にやはりなるのであろうが・・・














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by amselstillalive | 2016-09-08 19:00 | 機材 | Comments(4)

KIPON BAVEYESのフォーカルレデューサーアダプター 0.7x を試す

フォーカルレデューサーアダプターというものがあって、ずっと気になっていた。

フランジバックの短いミラーレスカメラゆえに可能になったアダプターだ。

35㎜版レンズをAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラでオリジナル画角を得られる、ということが売りである。

フォーカルレデューサー(focal reducer)は、直訳では「焦点距離縮小する者」である。

こんな難しい言葉を用いなければ、「縮小リアコンバター」だ。

0.7倍のワイドコンバータということだ。それがアダプターになっているわけで

ゆえにこれを装着すると焦点距離が0.7倍、絞りが1段減る、というわけ。

いくつかの生産者があり直接また代理店が販売しているがその中で比較的廉価でデザインが秀逸なKIPON BAVEYESのものでEOS-FXをを選んだ。

またKIPONは最近大きく価格を下げ200ユーロを切ったことも理由である。

EOSレンズは一つしか所有しないがなぜEOSかといえば、

EOSにはM42、Leica R、Y/Cなどのレンズをもうひとつのアダプター経由で装着できるからだ。

レンズはまずZeiss Planar T* 1.4/50 ZSを試す。

focal reducer testing


Planar ZSにM42-EOSのアダプターをかませそしてフォーカルレデューサーにつなぎそしてX-T10に装着。

計算では、焦点距離50mmx0.7=35mm, 明るさF1.4 x0.7=F0.98が得られることになる。

それがAPS-Cセンサー上では、焦点距離35mmx1.5=52.50mm, 明るさはF0.98、しかしボケ量はF0.98x1.5=F1.47となるはずだ。

たしかに焦点距離は感覚的に標準レンズだが、

しかし樽型収差がでた。路面の線が歪曲しているのがわかる。

focal reducer testing 2

これも同様に前輪が歪んでいる。

しかしながら両者とも中央部のフォーカスはシャープである。

オリジナルよりシャープかも知れない

オリジナルでF1.4開放ではややにじんだような表現だがここではそれがない。

それでもノクチのように明るいか、と問われれば、そうでもない、

いや、知らない、と答えるしかない。ノクチを使用したことがないもんね凹凸

それはともかく

以上二枚はフォーカスを前景にもってきたものだが

これを中景に移動すると

focal reducer testing 3


収差があまり目立たない。

それでも後景の木のあたりの収差が気になる。

木といえば以下である

focal reducer testing 4


いわゆる「グルグルボケ」、正しくは非点収差が盛大に出た~しかも周辺部だけではなく中央付近まで~!

以上三枚はすべて絞りF1.4で撮影した。

オリジナルのボケはこれほど酷くはない。

これではまるで性能の悪いロシアンレンズである。

もちろん「グルグルボケ」を楽しむ、という趣向があってもよいが

しかし腐ってもPlanarであるから、これは遺憾凹凸

以下の程度なら我慢ができる。

focal reducer testing 6


ためしに絞りこんだらどうなるか、一段ごとに絞って撮影してみたら、F8でやっと非点収差がおさまった

よく各絞りで撮った作例を貼る人がいるが、それはわたしの趣味ではない(だって面倒じゃん)

ただ信じていただくしかない。

F8だと上記計算上ではF5.6だからまあそんなものか?

この時点ですでに気持ちは返品に傾いているのだが、

返品期間はドイツの法律で2週間あるので

もひとつ、Summicron-R 50mmを試してから結論を出すことにしよう。















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by amselstillalive | 2016-09-07 04:58 | 機材 | Comments(4)