アムゼルの個人的撮影生活とその結果報告および若干の意見など

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バルバロッサ直属の中世都市

フランクフルトから東へ向かうアウトバーンA66号線で約一時間、


縁あってちょっとこの街に立ち寄った。

あたりは低い山並みが続く土地で、街はその山に沿って比較的長く造られている。


at Gelnhausen, Germany


ドイツの木組み建築「Fachwerkhaus」はわが国の旅行者に好まれているが、

この街はそれをよく保存しているのでわりと有名なのだ。


OLEG1357


神聖ローマ帝国はローマを名乗ってはいるがドイツ帝国なのはご存知だろう。

詳しい説明は省くが、その帝国は皇帝が統治したが中には「帝国自由都市」と呼ばれた皇帝直属の都市があった。

皇帝の中ではフリードリッヒ一世は「バルバロッサ=Barbarossa=赤髭」として知られている。

ゲルンハウゼンは、その赤髭の帝国都市だった。

帝国都市というと威風堂々としているが其の実人口2万人ほどの街に過ぎない。

OLEG1366


中央広場もわりと高台にある。

普段は日を決めて市場が立つのだろうが訪れたその日は広場は駐車場になっていた。

OLEG1369


広場に面して市庁舎と↑

教会がある↓ のは定石どおりである。


OLEG1368


このイタリア風のザンクト・ペーター教会はカソリックで、宗教改革後は廃され工場に転用されていたが後に復活したそうだ。

エヴァンゲーリッシュ(福音)派の教会は中心を少し離れた東側にあり、これよりずっと立派である。

バルバロッサはイタリア統治に意欲を燃やし、息子のハインリッヒ六世はシチリア王になってずっとイタリアにいついたため


at Gelnhausen, Germany



その息子でバルバロッサの孫になるフリードリッヒ2世はシチリアに生まれ生涯南イタリアで反皇帝派との戦争にあけくれた。

それでも南イタリアではフェデリコの愛称で親しまれている。

アラブ語を含む数か国語を話す学問と芸術を好む開明君主であったからだ。

以上は余談だがバルバロッサというイタリア語の渾名をもつ皇帝らしくこの街にもイタリアの風が吹き込んでいるようだ。


at Gelnhausen, Germany


この坂を下って少しいった郊外にバルバロッサの宮殿跡がある。

車で通りすぎただけだったので写真はない。

たった半日だけの訪問だったがよい印象を残した街だった。

たぶんもう立ち寄ることもないこの街と市民に

幸多かれと祈る。








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by amselstillalive | 2016-10-27 21:34 | ドイツ | Comments(2)

アムステルダムの回億と来年の展望

前回のアムステルダム日帰り行からすでに一月が経ってしまった。

また前回のブログ更新から一旬過ぎた。

わたしはいったい何をしているのだろう(苦笑)

autumn light on Amsterdam 5


一月前は20℃もしていた気温も今や10℃に達する日は少ない。

暖房もとっくに入れている。

今日は霜が降りて黄葉や紅葉も一気に進んだ感じがする。

いわゆる「黄金の十月」らしくなってきた。

Bike at canal in Amsterdam 50


その十月もあと一週間だ。

その先には例年どおりであればもう冬だ。

というのも十月の最終終末に夏時間が終了し冬時間にもどるからだ。

これからは夏の思い出で気持ちを温める日々が待っている。

autumn light 10


そのための仕入れは今年についていえばもっぱらアムステルダムで行った、という結果になったようだ。

あとは3月末のヴァレンシアがある。

とするとかなり燃料は準備補給されたのである♪

また今年はD610の出番がどんどん減ったのは

X-T10さらにはX-E1のパフォーマンスが想像以上によかったからだ。

autumn light on Amsterdam 8


ボケ具合ではやはり35㎜フルフレームに及ばぬが

目に心地よいフジフィルム・センサーのトーンの出方には大いに惚れ込んでしまった。

この機材と好きなトポスで気ままに撮影ができたことに

家族とそして何者か偉大なる存在に感謝をささげたい。


autumn light on Amsterdam 8(Walter Süskindbrug)


来年もまた斯くの如き収穫の多い一年であれかし

と、まだ早いが(苦笑)願う。

すっかりお世話になったフジフィルムの機材については

来年はさらに一歩の進展があるものと考えている。

つまり、あれかこれかの選択に迷ってはいるが

ハイエンドの導入があればいいな、と思っています♪






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by amselstillalive | 2016-10-24 02:59 | Amsterdam | Comments(6)

Amorbachのバロック

Amorbachは不覚にもまったく知らなかった街である。

ヘッセンからシュワーベンへと抜ける途中に昼食をとるために立ち寄っただけだった。

しかしここに華麗なるバロックがあったのだ。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


南ドイツはバロック教会が散在するバロック好きにはたまらない土地柄だ。

とくにバイエルンはドイツバロックの宝庫である。

すでにふれたと思うが、わたしの新婚旅行は南ドイツのバロック教会巡りだった。

もう30年前のことになる。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


その際もこのAmorbachの近くをかすめ通っていたのにまったく候補地に入らなかった。

わたしも家内も無知だったのである。

Amorbachはオーデンの森にあるが、行政区分ではなんとバイエルン州に属する。

西北部の端っこである。


とWIKIにある。


baroque church of Amorbach abbey, Germany


これまでいくつものドイツ・バロック教会を参観してきたが

このベネディクト会修道院(アモールバッハ修道院)に属する教会のバロック装飾は上の部類に入るだろう。

まず彫刻が繊細で形が端正である。

また天井画のレヴェルも高い。

baroque church of Amorbach abbey, Germany


彫像と建物壁および天井の地の白

大理石(風)の薄い臙脂

黄金の装飾

この三色を基本に混ざり合った色彩のバランスの妙

baroque church of Amorbach abbey, Germany


わが国人の多くがゴテゴテした装飾が嫌いもっとスッキリあっさりしたものが善哉

と忌み嫌う向きも多いバロックだが

もっと虚心坦懐に観てもらいたいものだ。

カソリック信徒の想像し乞い願う天国とはいかなるものか?

また、幼児の姿をした天使たちに

衛生医療が不足していた時代に救うことができず儚くも病死させてしまった子供たちを

哀惜する人々の嘆きとその冥福を祈る切ない愛情が見えないか?

baroque church of Amorbach abbey, Germany


またバロックを生み出した時代と文化背景に思いをいたそう。

ルネッサンスで花開いたグレコローマンの古代文化に寄り添う人間の肉体賛歌

と同時に開始された中世教会支配に対する庶民の抵抗

新教徒とわが国では呼ばれるが新約聖書(福音書)に拠って教会権力に立ち向かった福音派と

それに対抗するカソリック側の反撃による内戦

斯くの如き乱世のあとに人々が美しいものを求めて形成されたのがバロックである

baroque church of Amorbach abbey, Germany


バロックはイタリアから発し首都ローマもバロック化し、今見られる永遠の都はバロック都市である。

そのイタリアから南風が吹き込んだ南ドイツでは、ドイツが元来持つ調和と秩序を保ちつつ

バロック独特の「崩れ」を導入した結果

イタリアとドイツとの美しき融合の結晶が残されることになった。

その中の優れたもののひとつがここAmorbachにあった。

ドイツは広くバロックの美も深い。







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by amselstillalive | 2016-10-14 17:30 | ドイツ | Comments(8)

アムステルダム慕情

XF35㎜F2R WRの発色について述べる前に、アムステルダムについての感慨をここでまたひとつ。

以前「Amsterdamに惹かれる理由」でこころみたものの

納得行く説明ができなかった。

それもむべなるかな、いったい人や物事に対する感情を言葉で

つまりは意識で完全に捉え説明すること元来不可能なことであろう。

the city on water


中央駅をでてこの光景を眺めるたびに無意識はこの街にとどまる幾多の人々の集合無意識へとアクセスする。

前にも述べたが水は霊気や聖霊をたたえる効能があるというゆえ

水の上に浮かぶがごときこの古都にはそれこそ無数のスピリットがとどまり

来ては去って行く人々の霊感にたゆまなくあるメッセージを送ってくる。

Bike at canal in Amsterdam 40

いっぽうフィジカルな世界においては光が水に反射して運河のほとりは明るい。

ほぼ全土が低地を干拓して排水のための運河を張り巡らせたオランダ全域にいえることだが

これは北ヨーロッパにおいては精神世界にあたえる貴重な資源である。

エラスムスやデカルトなどの明晰な思索は低地地方の光のお蔭かも知れない。

autumn light on Amsterdam 3

背景のボーッと明るくなっているあたりが運河である。

陰鬱な石の建物が続きセーヌ川沿いだけが明るいパリとはちがうこの雰囲気こそ

オランダ人の開けた精神を育む風土なのだろう。

アムステルダム大学もこうした運河の水と光に囲まれて

若き人々をして自由と開放された空気を味あわせているようだ。

autumn light on Amsterdam
(背景つきあたりが大学である)

初めての来訪以来、わたしの奥深いところをつかまえてはなさない

この都市の魅力の核心はこの雰囲気そのものなのである。

まさに曖昧な説明にもならぬ説明ではあるが

そうとしか言いようがない。

ここを訪れ何も感じなければそれまでのこと

感じる人は感じる、とはトポスだけの話ではなく事物と人

すなわちこの世界そのものの成り立ちに由来する真実であるだろう。

autumn light on Amsterdam 2

世界のなかにこの都市があり、わたしがいる。

そしてこの都市にいる時わたしが何か特別な情感とそれ以上の何物かを体感する

それ自体で事態はすべて完結しており

元来それを何か別の言葉で置き換える必要はない。

わたしはこのことを誰か他の人に理解していただく要がないからだ。

それでももしこれを読んだあなたがすでにこの街を訪れ

わたし同様な「感じ」を受け取っておられるなら

すなわち共鳴してくださるであろう。

それだけのことなのであった。






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by amselstillalive | 2016-10-09 19:11 | Amsterdam | Comments(4)

また買わなくてもいいレンズを買ってしまった件

これはeBayが悪い。一日限りのオッファーですべての商品15%引きというセールスがあり

かねがね気になっていたFujinon XF35㎜F2R WRをついつい歩散ってしまった凹凸

XF35㎜F1.4Rで充分なのになんでまた?とお思いになるであろう。

そこがしかし標準レンズ・フリークの阿保さかげんなのである。

しかし、この描写をご覧あれ

autumn light 5


凄まじい精細感とハイコントラストである。

これでもシャドートーンが-2に設定してある。

フジのエンジニアがあるインタヴューで、XF35F2の描写性能はF1.4より下、と明言していたが

あれは何だったのか?

ただのポジショントークだったようである。

ボケ具合はしかしF1.4には及ぶまい、しかし

autumn light 6


F2開放でこれだけボケれば充分である。

しかもピンがきたところの芯の固い感じがあるような気がする。

やはりX-Pro2と同時に開発されたレンズゆえの描写性能ではある。

それがはたしてXF35㎜F1.4Rを下回っているといえるだろうか?

F2以上の絞りではこのレンズの方が上ではないか?

autumn light 7


コントラスト、シャープネスなどいかにも新しいレンズらしい鋭い切れ味である。

これではX-Pro2ないしはX-T2が欲しくなるではないか~!

いったいどうしてくれる?

しかしそれこそメーカーのもくろみ通りのユーザーの反応である

きつく戒めねばなるまい♪


the golden October is just started, but...


とはいうものの、まさにズミクロン、ともいうべきこんな描写性能を見せつけられると

あたらしいX-Trans CMOSIIIとのコラボにおいての思う存分の大活躍を見てみたいと思うのが人情

いや、Xユーザーの親ごころである♪

F14RはX-E1専用にしてF2R WRをより愛でるためには

X-T10では役不足が否めないという追いつめられた(苦笑)気分になってしまった。

いや、とんでもないレンズをゲットしてしまったものである凹凸♪







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by amselstillalive | 2016-10-07 17:30 | 機材 | Comments(4)