アムステルダム、夏の黄昏
夏の黄昏といっても欧州北部のそれが始まるのはまあ10時頃だろうか
しかもかなりロンドンに寄った位置にあるアムステルダムは
ベルリン時間よりおよそ1時間は遅い。
夏の時間はゆっくり進み、午後6時といっても暮れるには早すぎる。
しかしすでに仕事をひけた人々なのか運河に船を出して遊んでいる光景が多く目に入る。
これは運河が四通八達した都会ならではの生活である。
冬時間であればまだ5時なのでまだまだ陽は高く
仰角45度ほどの天空にあり地を照らす。
しかし8時ともなるとそれもぐっと傾き
夕方らしく空が赤らんできた。
建物の陰はそろそろ暗さが勝っても来るのである。
このころからヨタカたちも三々五々盛り場にいできたる。
こっちはもうそんな人生の時はとっくにやりすぎてしまったことゆえ
こころがざわつくこともない。
ただ時がゆっくりと移ってゆくのを呆然と眺めるのである。
そんな者にとって市中心部を流れるアムステル川のほとりがいちばん似合うようだ。
エルミタージュ博物館アムステルダム別館に夕日が照って美しい。
この後景を眺めていたこちら岸を
あっちへ移って振り返るよう眺めれば
こんな光景なのであった。
↓
夏にしては早めの夕食もすでにとってしまったので
後はお好みのカッフェーに陣取って
黄昏が宵闇に移り変わってゆく様を
見つめて時をやり過ごすばかりだ。
人生のうちにこんなひと時をもつことこそが
さて結局は生きる醍醐味ではないか
と齢を重ねるままに考えるようになってきた。
わたしの人生の黄昏もようよう近い。
by amselstillalive
| 2016-11-12 07:49
| Amsterdam
|
Comments(2)
薄紅色に染まる空が美しいですね~。哀愁が漂います。
夏の夕暮れが、10時ですから・・・やはり緯度が高いですね~^^;
私も、以前出張でレーゲンスブルグを訪れたのが夏至の頃でしたが、午後9時を過ぎても空が明るかったことに感動しておりました。
同僚と共にヨタカとなって、10時過ぎまでビアガーデンを陣取っておりました^^;
夏の夕暮れが、10時ですから・・・やはり緯度が高いですね~^^;
私も、以前出張でレーゲンスブルグを訪れたのが夏至の頃でしたが、午後9時を過ぎても空が明るかったことに感動しておりました。
同僚と共にヨタカとなって、10時過ぎまでビアガーデンを陣取っておりました^^;
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amselstillalive at 2016-11-14 02:17
Jodan師匠、
ありがとうございます。レーゲンスブルグは南なので暮れるのが早いのでしょうね。ライン低地地方で夏至なら日没が10時15分過ぎ頃でしょうか。アムステルダムではさらに遅いでしょう。これらの写真を撮影したのは8月も下旬ですからもうかなり暮れるのが早まっています。それでも8時に黄昏始めていたのでまだ夏の内ですね♪欧州のとくに高緯度地方の夏の喜びの核心がこの日照時間の長さです。ちなみに冬の憂鬱の裏返しであります凹凸♪
ありがとうございます。レーゲンスブルグは南なので暮れるのが早いのでしょうね。ライン低地地方で夏至なら日没が10時15分過ぎ頃でしょうか。アムステルダムではさらに遅いでしょう。これらの写真を撮影したのは8月も下旬ですからもうかなり暮れるのが早まっています。それでも8時に黄昏始めていたのでまだ夏の内ですね♪欧州のとくに高緯度地方の夏の喜びの核心がこの日照時間の長さです。ちなみに冬の憂鬱の裏返しであります凹凸♪